内科とは内臓の臓器(体の内部)を診察、検査、治療する診療科目です。担当の範囲は幅広く、心臓などの循環器系から、肺や気管支などの呼吸器系、甲状腺などの内分泌系、肝臓や腸などの消化器系、腎臓やその周辺の臓器の泌尿器科系、また全身をめぐる血管や血液、さらには神経系統にいたるまで実に多くの部位を診るのが特徴です。内科はあらゆる診療科の基礎になる部門で、一番患者が多いのも内科の特徴です。その病状は風邪や腹痛のような一般的な症状から、腫瘍のような命にかかわる大きな病気まで実にさまざまな疾患を治療するのが特徴です。
そして内科では外科的な手術は行いません。外科的な処置や手術が必要な場合は他の診療科にまわすか、紹介状をかいてよその病院に回します。治療の基本は投薬で、場合によっては、点滴をすることもあります。患者の主訴を聞いて、検査や問診、あるいは触診などで病気を診断します。
特に問診はとても重要な意味をもち、患者の声に耳を傾けることでおおよその病気の検討が付けられるという医師もいます。また検査設備も年々進歩しており、医師は常に新しい検査設備を使いこなすことが求められています。専門分野化しすぎたために、弊害も生じたことから、本来の姿に戻って、患者さんをすべて見る総合診療医の看板を掲げる病院も増えてきています。何の病気かわからないが、体調が不良な時はまずは内科で相談するのが一番良い病院のかかりかただといえます。