内科と一口にいっても、実はいろいろ種類があります。一つ目は、「消化器内科」。消化器を主に診療します。消化器とは、「食道」など食べ物が通過する部位と、「肝臓」「膵臓」を合わせた部位のことです。
この科でよく診る病名としては、「胃潰瘍」「十二指腸潰瘍」「肝硬変」などが挙げられます。現役世代の男性がなりやすい病気を診ることが多いといえます。また、胃がんなどもこの科で診療しますし、手術が必要な場合は消化器外科と協同することになります。二つ目は、「神経内科」。
よく似た科に「精神神経科」がありますが、そちらは精神障害などを診る科であるのに対し、こちらは脳神経や脊髄の疾患を診る科という違いがあります。「脳卒中」「認知症」などが、よく診る病気です。脳神経は生活するうえで重要度の高い機能ですから、目まいや意識障害などの異常を感じたら、すぐに診てもらいましょう。治療が遅れると、後遺症が残るだけでなく、命を落とすおそれすらあります。
三つ目は、「呼吸器内科」。呼吸器を主に診る科です。具体的な器官としては、「気管」「肺」などが挙げられます。よく診る病気としては、「気管支喘息」「肺気腫」などが挙げられます。
また、病気の診療の他にも、超音波などで肺の組織を調べる「経皮的針生検」という検査を行うこともありますし、肺の機能が弱っている人に在宅酸素療法を指導することなどもあります。他にも、肺癌の手術以外の部分についても診察します。