胸焼けが気になる時の人間ドック

脂っこい食事をした後などに、胸焼けが起こることがあります。

胸焼けは本来は胃の中にあるべき胃酸が逆流し、噴門(胃の入り口)を超えて食道まで出てくることで起こります。逆流した胃酸が食道の粘膜を酸性の胃液で焼き、ただれた状態に荒らしてしまうことで胸焼けの症状を感じます。脂っこい食事は胃液の分泌を活発にし、胃液の量を多くしてしまうので胸焼けが起こりやすくなります。また、食後すぐに横になることで、胃液が逆流しやすくなってしまうことでも生じやすくなります。ただ、慢性的な胸焼けが続いているのならば、他の病気が隠れている危険性もあるので、人間ドックで調べてもらうと安心です。人間ドックで受けておきたい検査項目には、上部消化管造影X線検査(胃バリウム)・上部消化管内視鏡(胃カメラ)・便潜血検査・血液検査・腹部超音波(腹部エコー)などがあります。従来までは胃の人間ドックでは胃バリウムが主流でしたが、最近では胃バリウム検査で異常が指摘されると最終的には胃カメラを挿入しなければならないため、最初から胃カメラを選択する人が増えているようです。胃カメラには2種類あり、口から入れるか、鼻から入れるかに大別されます。胃カメラを飲むのは肉体的にも辛いですが、粘膜の変色・位粘膜の表面の凸凹・血管の様子を調べられる効果的な検査です。胃の人間ドックで分かる病気には、胃炎・逆流性食道炎・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・胃がんなどがあります。