人間ドックで発見できる女性の病気

人間ドックでは女性特有のがんや病変を見つける事ができます。

ここ数年で乳がんや子宮がんを発症する若い女性が増加しているのが特徴です。二十代前半から三十代後半にかけて発症する人が増えていて、若年齢性の悪性腫瘍は進行が早く、発見が遅くなってしまうと生命に関わる危険性を伴います。その反面、若年性の女性特有のがんは早期発見できれば5年生存率も高く再発リスクも低下し、完治を目指せる可能性が高まります。早期発見するためには二十歳を過ぎたら定期的な人間ドックを受診し、健康診断を行う必要があります。乳がんの検査方法は、医者による視触診と、マンモグラフィーの検査が一般的ですが、若い女性の場合は乳腺が発達していて、マンモグラフィーだけでは乳腺と病変の区別がつきにくいため、検査の精度を高めるために視触診とマンモグラフィーに合わせて乳腺エコー検査も行います。医者による触診で見つけられるのは、腫瘍の大きさが1cmを越え無ければ難しいですが、三つの検査を合わせる事によって、石灰化している部分や5mm程度の病変も発見できます。子宮がん検査では、子宮から粘膜を採取し、細胞の検査を行う事によって高い精度で病変を見つけることができます。悪性の病変になる前の段階で発見できるので、早期発見の早期治療が期待できます。経膣エコー検査は、身体への負担も少なく卵巣の状態もチェックできます。病歴や年齢を考慮して定期的に人間ドックを行う事が大切です。