人間ドックのPET検査の特徴

人間ドックのPET検査はがん細胞の活動状態から異常を判断する検査で、臓器の形から異常を発見する従来のCTとは違います。

がん細胞は正常な細胞の3倍から8倍のブドウ糖を摂取する性質があるとされておりPET検査はその性質を利用した検査になります。体内に放射性物質を組み込んだブドウ糖類似の検査薬を投与して、その集まりを見ることで全身のがん細胞を一度に調べることができます。PET画像に検査薬の異常な集積が認められた場合は精密検査が必要になってきます。さらに発見したがんの悪性の程度も推測が可能です。人間ドックのなかでも非常に優れた検査といえます脳や心臓、腎臓や胃などには不向きとされています。欧米では悪性腫瘍の検査として日常的に利用されているようです。日本ではやっと人間ドックの検査だけでなく臨床に用いられつつなってきました。PET検査は血糖値が高いと画像に影響するので6時間前から食事を控え糖分を含まない水分だけを摂ります。検査前に血液採取して血糖値を測定し200を超えると画像に影響するため、撮影を延長したり場合により中止することもあります。次に検査薬を静脈内投与して検査薬が全身にいき渡るように1時間ほど安静にします。画像撮影の直前にトイレに行き膀胱を空にしてから検査台に横になります。撮影時間は眉下から足の付け根までのスキャンで15分から30分程度です。終了したら体内に残った検査薬が減っていくまで30分ほど休憩します。
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